フキッスフキッス

日本でもクレジットカードを中心として生活をしている人が増えてきたね。

ポイントも貰えるし、後から支払いも可能!こんなに便利なモノはないよね。

知恵博士知恵博士

便利の裏には【リスク】がある事も知っておかないといけないよ。

クレジットカードが原因で借金を返せなくなった、、、とならない為に改めてクレジットカードについて学んでいきましょう。

最近、ヤフーや楽天などのサイトを見ていると、クレジットカードの広告を多く見かけます。

 

一昔前であれば「年会費無料」で顧客を集めていたクレジットカードも、今や「申し込みで10,000円キャッシュバック」や「7,000円ポイントプレゼント」などが当たり前で、様々なキャンペーンで顧客を集めているようです。
 
確かに入会金・年会費無料でポイントがもらえるのであれば、こんなに美味しい話はありませんよね。
 
しかしこんなことして、クレジット会社には得があるのでしょうか?調べてみるととんでもない実態が浮かび上がってきました。
 

魅力的なポイントに取り憑かれた人々が増加中

 
昔のクレジットカードのポイントは、長期間貯めたものを商品に交換するものでした。
 

例えばNICOSカードであれば0.3%程度のポイント率で、普通に使っていると1年で3000円~5000円程度の商品がもらえたのです。
 
このような状況を打ち破ったのが、楽天カードなどのネット系クレジットカードです。
 

もともとネット上でショッピングモールを展開している楽天は、金融業には参入していませんでした。
 
しかし会社の規模が大きくなることで、銀行を買収しさらに信販会社も傘下に収めます。そして「楽天銀行」「楽天カード」を設立したのです。
 
楽天市場では商品を購入すると1%の楽天ポイントを付加され、1ポイントは1円として市場内で使用することができます。
 

つまり10000円の買い物をすると、100円分のポイントがもらえるのです。
 
また日によって「ポイントアップサービス」を行うことで、ますます購買意欲を刺激させたのでした。
 

そして楽天カードの登場です。楽天カードはカードを使用するだけで、楽天ポイントが1%付与されます。
 
つまり楽天市場で楽天カードを使用するだけで、単純に2%のポイントがもらえることになったのですね。
 
このようなポイントシステムは他社に波及します。リクルート系のリクルートカード、ヤフー系のヤフーカードなどが続々と出現して、楽天を上回る高ポイント率で追随したのです。
 
そして現在では「10倍ポイントセール」は当たり前で、中には自社ブランドのクレジットカードを使用することで「20倍ポイント」や「最大31倍ポイントサービス」などのキャンペーンが行われるようになりました。
 

こうなると30%分のポイントが付与されるのですから、もう驚くしかありません。
 
このような歴史で今の高ポイント時代を迎えたのですが、一見して私たちに嬉しい状況の中、ある問題が浮かび上がっています。
 

それが「ポイントに魅惑された人々の増加」によるクレジット破産です。
 

クレジットカードの使い過ぎで債務整理へ

 
債務整理は支払えない規模に膨らんだ借金を、法に乗っ取り整理する制度です。
 

債務整理には「任意整理」「特定調停」「個人再生」「自己破産」などがありますが、近年クレジットカードの債務が原因での案件が増加しています。
 
クレジットカードには会員の属性による「利用限度額」が設定されており、収入にもよりますが20万円~100万円程度に設定されています。
 

つまりクレジットカードを3枚持っていれば、約100万円の買い物が貯金がなくても簡単にできてしまうのです。
 
また中には10枚以上のクレジットカードを保有している若者も少なくなく、そうなると利用限度額が平均で30万円としても、300万円もの買い物が可能になります。
 

このようにクレジットカードの保有枚数が増えても年会費は無料なので、特に負担とは思わないのです。
 
でも考えて見て下さい。10枚ものクレジットカードを持っていて、合計で300万円の買い物をしてしまったら、年収が少ない若者には到底支払えるはずはありません。
 
しかしポイントに魅了されてしまうと、支払いよりも「ポイント還元率」や「ポイントキャンペーン」の方が大切に思えてきます。
 

そして支払いを考えないで、ポイントを得るためだけに購入を繰り返すのです。
 

クレジットカードはタダで物を買ってくれる魔法のカードではなく、必ず支払いを行わなくてはいけません。
 

そしてその返済を行うために、今度はキャッシングを行い債務がどんどんと膨らんでしまうのです。
 
お得なポイントを集めているはずが気が付かない間に、多額のキャッシング残高と変身してしまうのですね。
 
そして最終的には債務整理を行う羽目に陥るしかなくなるのです。
 

クレジットカードの利用限度額は総量規制の対象ではない

 
日本には「総量規制」と呼ばれる、借金の限度額が法律で規定されています。
 

簡単に説明すると「年間収入の1/3以上は借り入れできない」との法律で、年収が300万円の人だと100万円以上の借金はできなくなっています。
 

でもそうなるとクレジットカードで、債務超過にはならないはずですよね。
 

実はこの総量規制にクレジットカードの利用限度額は含まれておらず、年収300万円の人でもカードの限度額があれば300万円分のショッピングも可能です。
 
ただしクレジットカードを使用したキャッシングは総量規制の対象なので、限度額を超えた借り入れはできません。
 

クレジットカードにショッピング枠とキャッシング枠があるのは、このような理由も一因となっています。
 
しかし考えてみるとショッピングもキャッシングも返済はお金ですよね。
 

返済する立場は同じなのに、ショッピングは総量規制の対象外だなんて…ちょっとおかしな話ではあります。
 

国が考えるクレジットカードの返済は一括が前提であり、この返済方法では金利は付きません。1000円の購入では支払いも1000円で、さらにポイントが10円付きます。
 

つまり「クレジットカードの一括返済では金利が付かないので借金ではない」と判断していることが、総量規制の範囲外となっている理由かもしれません。
 
ショッピングであれば借金にならないのでしょうか?…それは間違いです。
 

悪魔の囁き「リボルビング」がクレジット破産を生んでいた

 
クレジットカード会社が行っているキャンペーンには、新規入会に関する物も多いのですが、それ以上に力を入れているのがリボルビングです。
 
リボルビングとは利用額に関わらず、翌月の支払いを一定にする制度です。
 

例えば前月に20万円のショッピングをした場合、予め5万円のリボルビング払いを設定することで翌月の支払いが5万円しか必要ありません。
 

簡単に説明すると「自動的に支払額が一定の分割払いに変更される」と言う訳です。
 

20万円購入しても5万円の4ヶ月払いになるのですから、これは便利と飛びついて利用する人も多くなりました。
 
しかしリボルビングは悪魔の囁きかもしれません。実はリボルビング払いには15%~18%程度の金利が付いています。
 

一括払いでは無金利のクレジットカードなのに、リボ払いではなんとサラ金なみの高金利が付加されていたのです。
 

つまり20万円のショッピングをして毎月5万円のリボ払いをしても、4ヶ月では完済しません。
 

4ヶ月にも関わらず6000円程度の金利が付くことになるのです。
 
毎月の支払いを1万円程度の設定していれば、毎月の負担は小さく感じます。
 

しかし安心してクレジットカードを多用していると、益々利息が増えて最後にはリボ払いの金額が利息分にしかならないケースも見られます。
 

そうなると気が付いた時にはカードの限度額までに達し、多額の借金を背負うことになるのです。
 

リボ払いは便利なサービスですが、その裏には高金利と言う悪魔の罠が待っていることを覚えておきましょう。
 
最近では「自動リボ」と呼ばれるサービスが始まっており、予め設定することで全ての支払いが強制的にリボ払いになります。
 

あるクレジットカード会社は自動リボを設定することで、数千円分のポイントを付加するキャンペーンを行い利用者を集客しているようです。
 

しかし会社からすると5000円程度のポイントを与えても、15%~18%もの金利を取るのですから安いものです。
 

ポイントに魅了された人々は、特に騙されないようにしたいですね。
 
リボ払いの注意点!メリット&デメリットから見える使用方法
 

クレジットカードで債務を増加させない秘訣1.一括払いに限定する

 
クレジットカードは一括払いであれば、金利もなく反対にポイントまでもらえます。
 
ポイントは0.5%~1%程度と満足できないかもしれませんが、一括払いであれば気が付かない間に債務が膨らむことはありません。
 
特にリボ払いの利用は慎重にして、極力使わないようにしましょう。また10回払い、20回払いなどの分割払いも、リボ払いと同じく高金利が付いていますので注意が必要です。自動リボは論外と心得ましょう。
 

2.銀行系カードローンを利用する

 
クレジットカード会社のリボルビング手数料(いわゆる金利)は、15%~18%です。
 
これは日本の利息制限法の上限であり、サラ金などの金融業者と同等のレベルになります。もしかしたら大手サラ金よりも金利が高くなる可能性もあるのです。
 

リボルビングでは金利のことを手数料と呼びますが、ここがリボ払いの悪質なところで、総量規制に該当しないように呼び名を変えていたのですね。それでも我々からみると金利以外の何者でもありません。

 
ここで対策2です。リボ払いの手数料よりも低い金利で利用できるキャッシングがあれば、そちらを利用しましょう。
 

つまりクレジットカードは一括払いに限定して、分割で購入したいものがあれば金利の低いキャッシングを利用して購入するのです。
 

銀行系のキャッシングローンでは、8%程度の金利で利用できるものがあります。それを利用するとリボ払いの半分の金利でショッピングできますよね。
 

特に銀行系ローンカードを作るとATMで気軽に借り入れや返済もできることから、クレジットカードと同じ利便性が期待できます。
 

ただポイントはもらえませんが、「1%のポイント獲得」と「金利が8%も安くなる」…どちらが得かは歴然ですよね。
 

3.追加返済を行う

 
リボ払いは手数料と呼ばれる高金利なので、長期間保有することでどんどんど利息が増えてしまいます。
 
中には20万円のショッピングでリボ払いを選択して、最終的に40万円の支払いをしたケースもあるようです。
 
そこで既にリボルビングを利用しているケースでは、追加返済が効果的です。
 

クレジットカード会社のサービスセンターでは随時、追加返済を受付しており、案内された指定口座に入金することで元本を減らすことが可能です。
 

そこでボーナスなどの臨時収入が入ったら追加返済を行って、金利の元となる元本を減らすのです。
 
また低金利で借りられる融資が見つかった場合には、それを利用して全額返済することも有効です。
 

銀行系おまとめローンの中には低金利のものも沢山あるので、なるべく金利の低い商品を選ぶのが有効ですね。
 
住宅ローン返済に効果的な追加返済はリボルビング対策にも有効です。
 

4.デビットカードを利用する

 
クレジットカードは便利ですが一括払いを選択しても、支払いが2ヶ月~3ヶ月後なることは珍しくありません。
 

このタイムラグが返済感覚を麻痺させて、借金を増やしてしまう原因にもなります。
 
中にはアメックスカードのように翌月に請求が来るものもありますが、多くのカードでは2ヶ月以上かかると思います。
 

そこで借金を増やさないためにデビットカードに切り替えることをオススメします。
 

デビットカードは使用すると即時に銀行口座から利用金額が引き落とされるサービスで、銀行に残高がないと利用できない仕組みになっています。
 

これなら現金を使用するのと違いはなく、借金が残る危険性もありません。
 
また最近ではVISAの機能が付いたデビットカードも多くなっており、VISAカードと同じように使用することが可能です。
 

ネット販売や各種料金の支払いにも利用できるので、クレジットカードを持つ必要性がなくなってしまうのですね。
 
また口座から即時に引き落とされるので、無駄遣いを防止する効果も期待できるでしょう。
 
最近ではデビットカードでも1%程度のキャッシュバックを行っており、その意味でもクレジットカードと遜色なくなっています。
 

5.カードは1枚に限定

 
クレジットカードが原因で債務過多になっている人を見てみると、大抵は10枚~20枚ものカードを保有しています。
 
どうすればそんなにクッレジットカードを作れるのか不思議ですが、年会費無料だけでなく、単なる会員カードにもクレジット機能が標準で付けられていることが一因かもしれません。
 
しかし沢山のクレジットカードを保有すると、全てを管理することは不可能で、それが借金を生み出す原因になります。
 

そこで普段使用するカードは1枚に限定するのです。
 
できれば限定するクレジットカードは年会費無料のカードではなく、あえて有料のものを作ります。
 

有料のカードであれば会員サービスや保険なども充実しており、不満が少なく長期に利用することが可能です。
 

そしてクレジットカードを1枚に集約すると、月々の返済や利用プランなどの管理がやりやすくなり、残高の増加を防ぐ効果が期待できます。
 

クレジットカードは使い捨てではなく、好みのブランドで長いお付き合いをするのもいいですね。
 

ポイントに惑わされると大変な目に合うことも

 
確かにクレジットカードのポイントサービスは魅力的で、もらうと嬉しくなります。しかしそれに目が行き過ぎると、リボルビングや分割払いなどの高金利に手を出してしまう原因になります。
 

そして残高が膨らむことで、悪徳金融に多額の借金があるのと同様の結果が襲うことになるでしょう。最終的には自己破産が待っている可能性もあるのです。
 

そうならないためにもクレジットカードを使用するなら、一括払いが基本と理解して、それ以外の支払い方法には十分注意するようにしましょう。