リボ払いって凄く便利だよね。お金がない状態でも買い物ができるし最高の制度だと思う。
給料さえ安定して入ってくれば計画的に前借りしても安心だし。
リボ払いは元々は海外で人気になって利用されて、その流れが日本に入ってきたんだ。
海外ではクレジットカードのリボ払いが原因で破産宣告するまで追い込まれた人もいるので、注意が必要だよ。
まずはリボ払いの良い点、悪い点を理解していきながら、今後のリボ払いとの向き合い方、注意点の参考にしていただければと思います。
クレジットカードには十分気を付ける
最近何だかクレジットカード業界が賑わっているように感じます。
年会費が無料なのは当たり前として、ポイントが1%以上もついたり、入会することで1万円相当のポイントが貰えたりすることもあります。
初めて日本にクレジットカードがお目見えした時代、支払方法は「1回払い」しかありませんでした。
世の中に普及するにつれて「ボーナス払い」や「分割払い」などのサービスが導入されてきたのです。
近年では「リボルビング払い」が人気で、どうやらこの「リボ払い」がクレジットカード業界を活性化させているようです。
しかしリボ払いは利用者にとって本当に嬉しいシステムなのでしょうか?実はそこに悪魔の罠があるのです。
世の中は常に便利と引き換えに、【お金】がかかります。
資本主義社会において、慈善事業ではなく、ビジネス的な視線で世の中が発展していくからです。
リボ払いのメリットとデメリットとは?
リボ払いを知るという事は【利点と欠点】を知る事から始めましょう!
便利で金欠を助けてくれるリボ払いだからこそ、逆に怖い事もあります。
大学生、社会人になりたての場合にはリボ払いの概要を知らずに利用して苦労する人も多いです。
リボ払いの最大のメリットはお金を生み出せる事
リボ払いの原理は手元にお金がない場合でも買い物が出来てしまう事です。
手元にお金がない、金欠状態でもどうしてもお金がかかる場合。
キャッシング、カードローンなどの消費者金融からお金を借りずに買い物が可能になります。
逆に言うとお金がある状態でリボ払いをするメリットはありません。なぜなら【金利】が付くからです。
イメージとしてはクレジットカード会社からお金をあらかじめ借りて、その返済を少しづつ行う事がリボ払いの全てです。
大手のクレジットカード会社だから安心という安易な考え方は辞めるようにしましょう。
クレジットカードは無料ではないことを再認識
クレジットカードの中には年会費に8万円もする高級カードから、年会費無料の一般カードまで様々ありますが、基本的に1回払いで利用するには手数料は掛かりません。
あくまで手数料は使用した加盟店が3%~8%程度の手数料を支払うことで、クレジット会社は利益を得ているのです。
また利用額に対してのポイント原資も加盟店の手数料で賄っています。
我々利用者にとっては全く負担のないシステムですが、支払いを分割払いにすると様相がガラッと変化し、加盟店以外に利用者にも手数料負担を求められるようになります。そしてその手数料がちょっと驚く高さなのです。
日本の代表的なクレジット会社である「JCB」では、分割手数料率を「年7.92%~18.00%」と規定しています。
利率に幅があるのはクレジットカードの種類によるものとされていますが、実質では年15%程度が多いようです。
ボーナス払いでは手数料は掛かりませんが、分割払いではこのように高利の利率が適用されており、クレジット会社は加盟店と利用者双方から利益を得ていることになります。
クレジットカードの原理として【1回払いなら加盟店からの売り上げ】【分割の場合は利用者からも売り上げ】がクレカ会社に入る事を理解しておきましょう。
一番の理想的な使い方は【1回払いで手数料などの支払は行わない事】です。
クレカ会社の仕組みを知った上でメリットとデメリットを比較し、それでも利用するのかを判断する事が大切です。
驚愕の事実!クレジットカードの割賦手数料はサラ金と同じ
「サラ金(サラリーマン金融)」と聞いて、良いイメージを持つ人は少ないと思います。
特に「金利が高い」「怖い」「取り立て」などの情報が独り歩きしていて、利用したくない人も少なくないでしょう。
しかし現在の日本では利息制限法が上限金利を規定していることから、クレジット会社であってもサラ金であっても上限年18.0%を超える利子設定は禁止されています。
先程説明したJCBの分割手数料を見てみると、最大で18.00%となっているのは利息制限法ギリギリに規定していたからです。
また実質年利が15%としても利息制限法の上限と大きな違いは少なく、実質的な高金利と言っても過言ではありません。
サラ金大手の金利を見てみると17.8%程度が多いので、クレジットカードの分割払いは、もはやサラ金と同じ水準で可動していることが解りますよね。
「私はサラ金なんて縁がないわ」なんて話していても、実質的に同じ水準の金利を支払っている可能性があるのです。
消費者金融にはグレーな印象を持っていても、クレカに対してはクリーンに考えている人も多いのではないでしょうか?
表面的には違うように感じますが、中身を比較してみれば、お金を借りている事と同じ状態になっている人も沢山いるのです。
お金の範囲は自分の給料を超えてくると苦労する結末を迎える事は言うまでもありません。
クレジット会社が賑わっている理由はリボ払い
リボ払い(リボルビング払い)はクレジットカードの利用額に関わらず、毎月の返済を一定にするサービスで、近年利用者が激増しているサービスです。
クレジット会社も特に力をいれており、ポイントアップなどのキャンペーンを展開していることから知っている人も多いはずです。
リボ払いを利用するには、まず毎月の返済額を決めなくてはいけません。
自分の収入から算出するので無理のない範囲で設定し、その金額を毎月固定で支払うことになります。
例えばリボ設定額を3万円に設定すると、5万円の買い物を行っても翌月の支払いは3万円で済みます。
残高は2万円となり翌月へ繰り越されるのです。さらに4万円を使用してもその翌月の支払いは3万円です。
無理のない返済ができると人気なのですが、ここに大きな落とし穴が隠されています。
三菱UFGニコスカードのリボルビング手数料率は「年15.00%」です。JCBは「年8.04~18.00%」で幅がありますが、実質的は年15%と同じ水準に設定されています。
つまりリボ払いの手数料も利息制限法の上限近辺に設定されており、利用者が気付かない間に高利の借金を背負わされていることになるのです。
クレジットカード会社が好調な理由はここにありました。サラ金なみの収益をリボ払いで稼いでいたのです。
気が付かない間に高利の借金を背負わされているなんて…ちょっと怖い話しですね。
知らない間に使用限度額に達している事もある
最近リボ払いに関するトラブルが急増しており、消費者センターなどへの相談件数も増えています。
その多くが「知らない間に借金が増えていた」と言うもので、金額がMAXになって初めて気がついた人が多いのです。
特に若い人は月々の返済額を少なく設定していることが多く、毎月の利用額がそれを超えることでドンドンと借金は増えることになります。そして年15%の手数料が利用者をさらに苦しめるでしょう。
田中さんはリボ払いの返済額を2万円に設定していました。
しかし始めは慎重に使っていたクレジットカードも、支払額が少ないのでだんだんと大胆になり、月に10万円以上も使うこともありました。
しかし返済は月2万円です。気が付かない間に彼女には見えない借金が増えてしまっていたのです。
そして1年半程度経ったある日、いつも通り買い物でカードを使おうとしたら、ある変化が…
「お客様、このカードは利用できません」店員の言葉でビックリです。
早速クレジット会社に電話したところ、「限度額が一杯で返済しないと利用できない」との返事が帰ってきたのです。
リボ払いを選択することで月々少しずつ借金が増えて、ついにカードの上限である100万円を超えてしまったことが原因でした。
田中さんはここで驚愕の事実を知ります。彼女は月々2万円のリボ払いを設定していますが、100万円の残高があると手数料だけでも年に15万円必要です。(残高が減らない場合)
そうなると月々では1.25万円が手数料ですから、2万円支払っても7500円しか元本の返済には回らない計算です。
これではいくら支払っても完済は難しいですよね。
田中さんは仕方なく親と相談して、100万円を一括で返済することにしました。リボ払いを安易に利用したことで手痛いトラブルに発展したのですね。
リボ払いを使用するなら自動リボはやめておきましょう
田中さんのケースでは、なぜ気が付かない間に100万円もの残高に膨れ上がったのでしょうか?
その原因の一つが「自動リボ」です。このシステムは予め設定することで、購入時に一括払いを選択しても自動的に全てがリボ払いになるものです。
クレジット会社の言い分では「購入時にリボ払いを選ばなくてもよいので便利」とか「はずかしくない」とかの宣伝をしていますが、要は全ての買い物を高利で貸付けようとしていたのです。
そこでリボ払いは絶対に「自動リボ」にしないことが大切。
リボ払いを利用する場合でも、支払いごとに選択するか、「後リボ」を利用するようにして下さい。
後リボは購入後の一定期間内にクレジット会社のホームページから支払い方法を変更するもので、必要なものだけをリボ払いに変更できるので安心です。自動リボは悪魔の罠が隠されていることを覚えておきましょう。
買い物依存症の人はクレカは使わない方がお得?
若者の世界で問題になっているのが【買い物依存症】です。買い物依存症に該当する場合には早めの対策をしなければいけません。
買い物依存症は幸せになれない要因とは?
ブランドモノ、洋服、カバン、靴、お金をかければキリがありません。
買い物をする事に幸せを感じる人も多いのですが、買い物依存症の場合には自分のキャパシティー以上の買い物をしてしまいます。
手元にお金がなければクレジットカード、リボ払い、キャッシングを利用すればまた買い物が出来てしまいます。
こうした行動を継続的に取り続けると、気が付かないうちに借金が膨れ上がり、日常生活にも支障をきたします。
お金との付き合い方次第で幸せ、不幸の二つに分かれてしまいます。
買い物依存症のケースにおいて幸せになれる割合よりも、不幸になる割合の方が高いと言えるでしょう。
リボ地獄から逃げ出すためには一括返済も考えましょう
しかし不運にもリボ地獄に陥ったらどうすればよいのでしょうか?田中さんの場合では親に泣きついて100万円を出して貰いましたが、全ての人に通じる解決策ではありません。
そこでリボ地獄から抜け出す方法を伝授します。
【このクレジットカードの使用を中止】
自動リボの設定は解除して、支払いが終わるまでクレジットカードの利用は中止します。公共料金などで利用している場合でも、銀行引き落としに変更してカード払いは中止しましょう。
【月々の返済額をアップさせる】
リボ払いは金利が高く2万円程度の支払い額では、元本の残高がなかなか減りません。そこでなるべく元本に返済を充当させるために、毎月の返済額を多く変更します。
返済を3万円にするとその増やした1万円は全て元本に充当されるので、確実に残高が少なくなりますよね。
残高が減ると翌月の金利も少なくなるので、さらに翌月は元本への充当が増えるのです。
【一括が無理でもまとまった返済を行う】
借金返済は元本返済がキーポイントです。特に住宅ローンと同様に追加返済は大きな負担軽減につながります。
例えばボーナスなどで臨時収入が10万円入った場合には、クレジット会社のカスタマセンターに電話して追加入金をお願いします。
大抵は振込口座を案内されて、そこに振り込むことで元本を減らすことができます。
一度に10万円も元本が減ると、金利も大幅に少なくなるので、月々の返済額アップと併用すると効果は絶大です。
一括返済ができなくても追加入金で負担を大幅に減らすことが可能です。
【安いローンに借り換えを行う】
リボ払いは年利15%ですが、キャッシングローンの中には、年利が8%程度の商品があります。特に銀行系のキャッシングではリボ払いの年利よりも少ない商品が沢山あります。
そこで銀行系の「フリーローン」を借りて、リボ払いを完済させるのです。クレジットカードの買い物は借金の総量規制には該当しないので、他に借金がないと銀行の審査も通りやすく低利で融資を受けることができます。
そしてクレジット会社の残高を解消し、低利のローンを返済するのです。年利が半分になるとその分原本へ充当可能です。これは効果大ですよ。
残高がマックスになる前にリボ払いから逃げよう
テレビのCMなどの影響で、利用が増えているリボ払いですが、その正体は単なる「高利での借金」でした。
サラ金は怖いけどリボ払いは大丈夫なんて話はありません。
最近聞く話でリボ払いがきっかけで自己破産した人がいるそうです。確かにリボ払いは利用法によっては、便利で快適な生活を与えてくれるかもしれません。
しかし安易に利用していると、見に覚えのない借金が降り掛かってくることもあるのです。
そうならないためにはリボ払いはなるべく避けて、使用する際には金利を意識することが大切です。
そして…自動リボだけには注意して下さいね。
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